IC-705 … フィールドガード装着

【この記事の所要時間: 344秒】

さほど広くも大きくもない無線用ラックの中で、IC-705はIC-7300の上に重ねるように設置している。
IC-7300はスタンド(標準装備)でやや上向けになるようにしているため、そのままでは安定性が良くないが、IC-7300全体を覆うようにスチール製のコの字ラックを設置したことで、安定して重ね置き出来るようになった。

まだラック内はIC-705の上に空間が有る。
有効活用したいが、IC-705の上は微妙に狭い上に段差が有るため、小物であれ置くには安定性に欠ける。
更に樹脂製ボディなので傷付きも気になるところ。
IC-7300のようにコの字ラックを考えてみたが、手頃なサイズが無く、またIC-705をラックから取り出す際に手間が掛かる。

時々覗いているハムショップ・マッコイさんのWebサイト(Yahoo!ショッピング)で良い物を見つけた。
「IC-705用フィールドガード 705-FG」というオリジナル商品で、IC-705に装着するスチール製のカバーだ。

早速購入、装着してみた。

GAWANT7と組み合わせて

構成品

本体、付属品、取扱説明書。

付属品は装着用皿ネジ(4本)とシリコン製脚(4個)。

装着

IC-705底部の三脚用ネジ穴周囲に有るネジ穴(4ヵ所)を使って装着する。

三脚用ネジ穴はそのまま使用できる。
装着用ネジは皿ネジだが、ガード側にザグリ加工がされていないため頭が少し浮く。
この浮きを含めてガード面からネジ頭の頭頂部までは約1.5mmほどになるため、三脚や雲台を装着する場合はネジ頭との干渉に要注意。
尚、各ネジの間隔はネジ頭の縁同士で横30mm程度・縦20mm程度。

四隅にシリコン製脚を貼り付ける。
上に書いた通りネジ頭が出ているので脚が無いと直置きした際にガタつく。

外観

全体像

サイズ(実測)は幅205×高90×奥行120mmで、IC-705(幅200×高83.5×奥行82mm)より一回り大きい。
スチール板の厚さは約1mm、前面の縁は上下左右とも折り返されていて、強度と触れた時の安全性を高めている。
スチール製なのでマグネット基台でアンテナと一体化するのも良し。

前面

上部と左右はツマミなど出っ張った部分を完全にカバーしており、上部は日除け・左右はキャリングハンドルになっている。
デメリットとして、低い位置に置く場合はミニ三脚などで上向けにしないと視認性・操作性とも大きく低下する。
また、前面と背面を除いてほぼ鉄板で覆うため、Wi-Fi・Bluetooth・GPSの感度が低下するのはやむを得ず。

右側面

DC端子など入出力の接続を妨げないように開口部が設けられている。

付属のDCケーブルを繋いだ様子、全く干渉しない。
着脱の手間は少し増すが、抜け防止になって良いかも。

左側面

こちらも接続のための開口部が設けられているが、ただでさえ抜き差しし難いmicroSDカードの扱いは更に手間が掛かりそう。

L型変換コネクタだけではガードに干渉してアンテナやケーブルの接続が困難なので、BNC-J⇔BNC-P中継コネクタを介して延長する。

後面

こちら側を下にして置いた場合でもIC-705に接触しないよう、5mmほど長くなっている。
バッテリーの着脱には影響無し。
このガードに取り付ける感じで外部ATUや放熱用ファンなどを装着するのも良さそう。

使用感

IC-705は非常にコンパクトなので、もともと持ち回りの手間は掛からないが(鷲掴みでOK)、樹脂製ボディの脆弱さや出っ張ったダイヤルの保護が気になっていた。
このガードを装着することで保護性が向上し、持ち回りもし易くなったかな。
当初の目的、上に物を重ね置きする…は、そもそもコンパクトサイズなので大きな物は無理だが、小物程度なら安定して置けるようになった。
尤も、ラックからの出し入れを考えると常時重ね置きというわけにはいかないけれども。
Wi-Fi・Bluetooth・GPSの感度低下については今のところ特に気にならず。