[IC-705] TUNER端子が突然不調に…

【この記事の所要時間: 459秒】

先日、いつものようにIC-705でFT8運用していて、小一時間ほど休憩し再開したら…外部ATUを認識しなくなっていた。

IC-705から取り外されたPEOVI外骨格と接続ケーブル類

或る日…午前中からFT8活動と称して7~28MHzの各バンドを行き来しながら運用していた。
バンドが変わればアンテナのチューニングも必要。
IC-705の【FUNCTION】⇒【TUNER】を使ってチューニング…先日設置した屋外アンテナ(ATUエレメント)とATU(AH-730)を使用し、全てのバンドでSWR値は1.0~1.2といつものように良好。
受信・送信ともいつもと変わらず。
ちなみに、IC-705とAH-730の接続には『OHM-C7054(OHMC7054) IC-705とAH-4/AH-4改を接続するケーブル』(CQオーム)を使用。

昼食を挟んで小一時間ほど休憩(IC-705は受信状態で待機)して、運用を再開しようとしたところ…【FUNCTION】画面内の【TUNER】表示が消灯(グレーアウト)していることに気付いた。
タッチ(短押し、長押し)しても変化無し。

最初は簡単に解決出来るだろう…そう思っていた。

まずは【TUNER】端子に繋がっているケーブルの抜き差し(途中で中継しているため二箇所)を行なってみたが変化無し。
続いて、AH-730の電源(安定化電源から供給)の入れ直し(OFF⇒ON)。
そして、IC-705の電源(本体の電源スイッチと外部給電それぞれ)の入れ直し(OFF⇒ON)。
IC-705への電源供給を全て無くして暫く放置、リセット(パーシャル、オール)。

全て変化無し…ここに来て、事はそう簡単では無いかも?と思い始める。

【TUNER】端子やATUへの過入力・雷などの誘導といった要因が思い当たらないので、とりあえず不調機器の切り分けに取り掛かった。

AH-730以外の所有ATU(mAT-705とATU-10…いずれもIC-705で使用実績が有り、【FUNCTION】⇒【TUNER】操作でチューニング出来ていた)を接続してみるが、どちらも全く認識せず。
転居前に問題無く使用出来ていて、その後は満充電して仕舞っておいたため、まさか繋いだ途端に壊れるとは思えない。

続いて、IC-705の【TUNER】端子に繋ぐとATU接続として認識され、ONにすると一定キャリアを送出する送信ボタンを作成。
⇒「IC-705 TUNER 一定キャリア送信プラグの作成」(JJ1LFO ~線無きことかな~)

早速、【TUNER】端子に接続してみるも…認識せず。
もちろん作成チェックは念入りに行い、間違いないことは確認済み。

この送信ボタン(ATU起動スイッチ)は、IC-705が修理から戻ってきても引き続き使う予定。
チューニングの度に【FUNCTION】⇒【TUNER】で操作するよりも、ボタンを一押しするだけの方が手間が省けるし、原因不明なまま以前と同じ構成(AH-730直結)で使うのは不安なので。

IC-7300でも、社外製ATUを使っていたこともあって同様品を作成して使っていた。

結…じゃない、まだまだ始まったばかり

他のIC-705でも確認出来れば確実だけど、実績の有るATU(複数)や単純なスイッチでも認識しないということは、まずIC-705側の不調ということで間違いないだろう。

早速、iCOMの修理(個人客)案内を参考に依頼書を作成。
⇒『修理について | 個人のお客様 | サポート情報』(アイコム株式会社)

修理依頼書はPDFのため、フリーの編集サービスを利用して記入した。
⇒『無料のPDFエディターとフォームフィラー。オンラインでPDFを編集』(I♥PDF)

素のIC-705がジャストフィット
附属の仕切り板は液晶ディスプレイの保護に最適サイズ
蓋も有って安心

修理依頼での送付には手持ちのカメラ用クッションボックスを使った。
このクッションボックスはケース/カバー/ガードを一切装着していない素のIC-705にジャストフィットで、附属の仕切り板が液晶ディスプレイのカバーにぴったりサイズ、更には蓋も付いていて安心。
この上から更にエアキャップで巻いて、緩衝材と共に頑丈な段ボール箱に収めた。
尚、このクッションボックスは修理依頼書で同梱品として申告している。

IC-705の【SEND/ALC】端子用のデバイスが脆弱というのは周知で、先日作成したHL-50B用スタンバイコントロールインタフェースでもIC-705とHL-50Bはフォトリレーを介して接続している。

もしかして、【TUNER】端子用のデバイスも同様なのだろうか?
サードパーティから出ている「IC-705のmicro-USB端子をUSB TypeCに変更するアップグレードモジュール」にも、社外製AmpやATUに対応した高耐圧デバイスの使用を謳った物が有る。

このモジュールを入手して、修理に出す前に自分で換装してみることも考えたけれど…届くまでに時間が掛かるし、素人判断で下手に弄って悪化させてしまうと元も子もない。
というわけで、今回は素直にメーカーへ修理を依頼。